このページが答える問い:薬局の窓口で払っているお金は、何に払っているの?

薬局の会計は、「薬の代金」だけではありません。処方箋を受け付けてもらうこと、薬を用意してもらうこと、飲み方を確かめて説明してもらうこと。その一つずつに、国が決めた点数があり、それを足したものが会計になっています。

部品の名前と、だいたいの大きさを知っておくと、明細書のどの行を見ればいいかが分かります。

会計は、大きく5つの部品でできています

① 薬そのものの代金

薬の値段は全国どこの薬局でも同じです。薬の種類・量・日数で決まります。明細書では「薬剤料」の行です。

② 処方箋を受け付けるたびにかかる、基本の料金と体制の分

受付1回ごとにかかる基本の料金(調剤基本料)は、薬局の規模や処方箋の集まり方で区分が決まり、20〜47点(特別な区分は3〜5点)です。そこに、その薬局が届け出ている体制の分(地域で薬を出す体制、連携の体制など)が足されたり、条件によって引かれたりします。薬局ごとに違いが出るのは、主にここです。

③ 薬を用意する手間

飲み薬なら、飲むタイミングが同じものを1つとして1つにつき24点(3つまで)。頓服は21点、塗り薬・貼り薬などは10点です。明細書では「薬剤調製料」の行です。

④ 飲んでいる薬を確かめて、管理し、説明する分

飲み合わせや重なりを確かめて記録する分(調剤管理料:飲み薬1つにつき、28日分以上なら60点・それより短ければ10点)と、飲み方の説明の分(服薬管理指導料:3か月以内に同じ薬局へ来て、おくすり手帳を見せたら45点・それ以外は59点)があります。

⑤ 時間や、そのほかの小さな部品

夜・土曜の午後・休日に受け取ると、時間の分が足されることがあります(その薬局の開局時間の中なら受付1回につき40点)。くわしくは「夜に薬局に行くと会計が変わるのはなぜ?」で。ほかに、薬局で働く人の賃金のための分(受付1回につき4点・届け出た薬局)や、物価の分(3か月に1回1点)があります。

たとえば、飲み薬1種類・28日分のとき

いつもの薬局に、おくすり手帳を持って行き、朝1回の飲み薬を28日分もらった場合の、薬の代金以外の部分です(基本の料金がいちばん高い区分の薬局・体制の分は含めずに計算)。

部品点数
② 受付の基本の料金47点
③ 薬を用意する手間(1つ)24点
④ 確かめて管理する分(28日分)60点
④ 説明の分(手帳あり)45点
⑤ 賃金の分(届け出た薬局)4点
合計180点=1,800円分

窓口で払うのは、このうち自己負担の割合の分です。3割負担なら540円、1割負担なら180円ほど。ここに①の薬の代金と、その薬局の体制の分が足されます。手帳を見せなかった日は、説明の分が45点から59点になり、3割負担で40円ほど上がります。

※ 実際の会計は、処方の中身・薬局の届出・受け取った時間で変わります。ここに書いたのは、部品の大きさをつかむための目安です。

点数と金額の関係

  • 1点は10円分です。全国どこでも同じです。
  • 窓口で払うのは、その1〜3割(年齢と所得で決まる自己負担の割合)です。
  • たとえば合計3,000点なら30,000円分で、3割負担の人の自己負担は9,000円が目安です(実際の窓口では10円未満が四捨五入されます)。

窓口でそのまま言える一言

「明細書の、この行は何の分ですか。」

行を1つだけ指して聞けば足ります。手帳のことで変わる部分が気になるなら、「手帳を見せると、会計は変わりますか。」と聞くこともできます。

どこで確かめられるか

今日できる、ひとつのこと

次に薬局へ行くとき、おくすり手帳をかばんに入れておく。説明の分が変わるだけでなく、ほかの病院の薬との重なりも、その場で見てもらえます。

出典(一次情報・確認日 2026年10月8日)

  • 厚生労働省「診療報酬の算定方法の一部を改正する件(令和8年厚生労働省告示第69号)別表第三 調剤報酬点数表」区分00 調剤基本料・区分01 薬剤調製料(注5 夜間・休日等加算)・区分10の2 調剤管理料・区分10の3 服薬管理指導料・区分20 使用薬剤料・区分40 調剤ベースアップ評価料・区分41 調剤物価対応料
    https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001665294.pdf(PDFのURLは訂正のたびに変わることがあります。開けないときは下の一覧ページから)
  • 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について」(告示・通知の一覧)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67729.html

免責:このページは、患者と、患者の家族の立場で、厚生労働省が公表している告示を調べてまとめた一般的な情報です。運営者は医師・薬剤師・税理士ではなく、個別の会計や判断についてはお答えできません。点数は改定で変わります(このページは2026年6月1日施行の告示にもとづき、2026年10月8日に確認)。特定の薬局をすすめたり、評価したりするものではありません。実際のことは、担当の薬剤師にご確認ください。

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