発作のときの吸入薬を、1日に3〜4回以上使う日が週に3回あれば、ぜん息は「コントロール不十分」と考えられています(環境再生保全機構の成人ぜん息Q&A、2026年10月18日確認)。

毎日続ける側の薬は、症状が出ていなくても使うのが基本です。量や種類を減らす検討に入るのは、症状のない状態が少なくとも3か月続いてからで、決めるのは医師です。

今日できること(1分)

手元の吸入薬の名前を、スマホのメモか薬の袋に書き出します。名前の横に「発作用」か「毎日用」を添え、わからないものには「?」だけ付けておきます。次に薬局へ行くときの質問が、その「?」になります。

窓口でそのまま言える一言

『この吸入薬は、発作のときに使うものですか。毎日続けるものですか。』

薬局で吸入薬を受け取るとき、薬剤師に、吸入薬ごとに1回ずつ聞きます。

発作用と毎日用は、何がどう違うのか

項目発作用(発作治療薬・リリーバー)毎日用(長期管理薬・コントローラー)
役割発作が起きたとき、気管支を速やかに広げる気道の炎症を抑え、発作を起こしにくくする
炎症への作用炎症を抑える作用はなく、根本的な治療にはならない炎症を抑える。中心になるのは吸入ステロイド薬
使うタイミング苦しいとき(ぜん鳴、胸苦しさ、息苦しさ)症状がない日も、医師の指示どおり毎日
形吸入薬(短時間作用性β2刺激薬)。飲み薬もある吸入ステロイド薬、吸入ステロイド薬と気管支拡張薬の配合剤、長時間作用性の吸入薬。飲み薬や貼り薬もある
商品名の例サルタノール、メプチンエアー、アイロミールアズマネックス、オルベスコ、キュバール、パルミコート、フルタイド(吸入ステロイド)/アドエア、シムビコート、フルティフォーム、レルベア(配合剤)
それだけに頼ると炎症が進み、ぜん息が悪化するおそれがある効いている実感が出にくくても、炎症は抑えられている

環境再生保全機構「ぜん息の薬」の表をもとに整理(2026年10月18日確認)。商品名は例で、すべてではありません。

使う回数で見える、いまの具合

場面目安の数字示されている対応
発作用を使う日が増えてきた1日3〜4回以上使う日が週に3回コントロール不十分。医師に伝え、治療を見直す
小発作(苦しいが横になれる)・中発作(苦しくて横になれない)発作用を20分おきに2〜3回よくなれば自宅で様子を見る。よくならなければ救急対応のできる医療機関へ
中等度(苦しくて横になれない)吸入後に改善がなければ20〜30分後に再吸入それでも改善しなければ救急外来へ
大発作(苦しくて動けない)吸入を続けながら周囲の助けを借りてすぐ受診。動けなければ救急車を検討
唇や指先が青白い、呼吸が弱いすぐ直ちに救急車を呼ぶ

環境再生保全機構「発作が起こったら」「成人ぜん息Q&A(治療について)」より(2026年10月18日確認)。一般的な目安で、実際の対応は主治医の指示が先です。

毎日用を使わない日が出たとき、どう考えるか

症状が消えても、気道の炎症は続いていることがあります。そのため毎日用は、調子のよい日も続けるものとされています。吸入ステロイド薬が広まってから、ぜん息で亡くなる人や入院する人は大きく減った、とも説明されています。

減らす側の数字もあります。今の治療で症状が出ない状態が3〜6か月以上続いたとき、量や種類を一段階減らすことを医師が考えます。中止は、必要最少量で良好な状態が続いてから試みる、という順番です。やめた後に症状がぶり返すことがあり、かぜなどの呼吸器の感染症のときは特に注意が必要とされています。

例外も2つあります。1つ目は、1本で両方の役割を持つ薬があることです。シムビコートで長期管理をしている場合は、発作のときにも使えます。長期管理と発作の分を合わせて1日8吸入までで、一時的に増やしても1日合計12吸入までとされ、8吸入を超える日は早めに受診する、という扱いです。この使い方は医師の指示がある場合のものなので、自分の薬がこれにあたるかは薬局でも聞けます。2つ目は、毎日用の中に、気管支を広げる薬が入ることです。気管支を広げる長時間作用性の薬は、基本的に吸入ステロイド薬と一緒に使うもので、単独では使わないものとされています。

夜中や早朝に症状が出る場合は、吸入の時刻の問題というより、毎日用が足りていないサインとして扱われます。次の受診で医師に伝える材料になります。

吸入後はうがいをします。吸入ステロイド薬は、声がれや口の中のカンジダが出ることがあるためで、ガラガラうがいが難しければ、ブクブクして飲み込んでも構わないとされています。声がれが出たときも、薬を自分でやめるのではなく、薬の種類を変えて対処できることが多いようです。

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このページの出どころ

このページの作成日:2026年10月18日(制度や数字が新しくなったら、作り直します)

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