「朝・昼・夜で薬が違って、どれを飲んだかわからなくなる」「気づくと飲み残しの袋がたまっている」——薬の種類が増えると、誰にでも起こることです。

飲み忘れは「本人の注意不足」ではなく、薬局に相談して仕組みで解決できる困りごとです。このページでは、薬局に頼めることと、その制度上の裏付けをまとめました。

薬局に頼めること(4つ)

1. 一包化(いっぽうか): 飲むタイミングごとに1袋にまとめる

「朝食後」「夕食後」など、飲むタイミングごとに複数の薬を1つの袋にまとめてもらえます。袋には日付や名前も印字できます。制度上は「外来服薬支援料1(がいらいふくやくしえんりょう)」という仕組みで、医師の了解のもと薬局が行います。他の薬局でもらった薬や、すでに手元にある薬をまとめ直してもらうこともできます。

2. お薬カレンダー・服薬ボックスの活用支援

壁かけカレンダー式のポケットに薬をセットする方法など、自宅での管理方法の工夫も薬剤師に相談できます(上記の外来服薬支援の一環として行われます)。

3. 飲み残し(残薬)の整理

たまった飲み残しを薬局に持っていくと、まだ使えるかを確認したうえで、医師に連絡して次の処方から日数を調整してもらえることがあります。2026年度から「調剤時残薬調整加算(ちょうざいじざんやくちょうせいかさん)」という評価が新設され、薬局が残薬の聞き取りと調整を行う取り組みが制度として後押しされています。

4. 薬の数そのものを減らす相談(減薬の提案)

複数の病院から6種類以上の内服薬が出ている場合、薬剤師が飲んでいる薬を全体として見直し、医師に「減らせないか」を文書で提案する仕組みがあります(服用薬剤調整支援料)。また、ふらつき・物忘れなど薬の副作用が疑われるサインをチェックして事故を防ぐ取り組み(薬学的有害事象等防止加算・2026年度新設)も始まっています。

困りごと薬局に頼めること制度上の名前(令和8年度)
飲むタイミングがバラバラで混乱する一包化、お薬カレンダー外来服薬支援料1
飲み残しがたまっている残薬の確認と処方日数の調整調剤時残薬調整加算(新設)
薬が多すぎる気がする全体を見直して医師へ減薬を提案服用薬剤調整支援料1・2
副作用が心配(ふらつき・眠気など)有害事象のチェックと防止薬学的有害事象等防止加算(新設)
毎回同じ人に見てほしいかかりつけ薬剤師による継続フォロー服薬管理指導料(かかりつけ薬剤師)、かかりつけ薬剤師フォローアップ加算(新設)

※ これらは制度上の分類であり、薬局の優劣を示すものではありません。

【注意】費用と「できる・できない」について

⚠️ 知っておきたいこと
  • 一包化や残薬調整には原則として医師の了解が必要です。薬局が処方医に確認したうえで行います。
  • これらの支援には所定の自己負担がかかる場合があります(例: 外来服薬支援料1は185点=自己負担1〜3割でおよそ190〜560円。最新の点数は薬局にご確認ください)。
  • 体制や混雑状況により、すべての薬局がすべての支援にすぐ対応できるとは限りません。事前に電話などで直接確認してください。

薬局への相談文例(そのまま使えます)

  1. 「薬の飲み忘れが多くて困っています。一包化やお薬カレンダーの相談はできますか?
  2. 「飲み残しの薬が家にたまっています。持っていけば整理してもらえますか?」
  3. 「複数の病院から薬をもらっています。全部まとめて見てもらい、減らせるか相談できますか?」
  4. 「費用は1回あたりどのくらいかかりますか?」

2026年度(令和8年度)改定でのポイント

変更点生活者への意味
調剤時残薬調整加算の新設飲み残しの聞き取り・調整が薬局の標準的な仕事として評価されるように
薬学的有害事象等防止加算の新設副作用の兆候チェックなど「飲んだあとの見守り」が評価されるように
かかりつけ薬剤師の評価の転換「かかりつけ薬剤師指導料」が廃止され、電話フォローや自宅訪問など実際の行動を評価する仕組みに
服用薬剤調整支援料2の見直し多剤服用の見直し提案の評価が大きく引き上げ(適用時期は告示・通知をご確認ください)

まとめ

  1. 飲み忘れは仕組みで解決できる。まずはいつもの薬局で「飲み忘れが多い」と一言相談する
  2. 一包化・カレンダー・残薬整理・減薬提案という4つの頼り方がある
  3. 費用と対応可否は薬局により異なるため、事前に直接確認する

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ご利用にあたって(免責事項)
  • 本ページで紹介する届出・加算は制度上の分類であり、薬局の優劣を示すものではありません
  • 本ページは、厚生労働省・地方厚生局等の公的機関の情報をもとにした一般向けの参考情報であり、医療アドバイスではありません。個別の判断は医師・薬剤師にご相談ください。
  • 届出の有無は、実際にその対応を受けられることを保証するものではありません。掲載情報は電話などで直接確認する候補を絞り込むためのものとしてご利用ください。
  • 制度・点数は改定により変わります。最新情報は地方厚生局厚生労働省のサイトでご確認ください。
  • 特定の薬局を推薦・誘引するものではありません。

本記事は、厚生労働省「令和8年度診療報酬改定の概要【調剤】」(令和8年3月5日版)等の公的資料をもとに作成しています。最新の点数・要件は告示・通知および各地方厚生局のサイトでご確認ください。
最終更新日: 2026年6月5日