PCSK9阻害薬(エボロクマブ、インクリシランなど)を飲む仲間たちへ、知っておくと安心できること
みなさん、こんにちは。私はPCSK9阻害薬を使っていませんが、同じようにコレステロールを下げる治療を受けている仲間の一人です。
今回は、エボロクマブ(商品名:レパーサ®)、インクリシラン(商品名:レクビオ®)などPCSK9阻害薬を使う方や、これから治療を始める方に向けて、「患者目線で知っておくと安心できること」をまとめます。
効果や副作用の詳しい話は医師や薬剤師にお任せして、ここでは「患者として気になること」に絞ってお伝えします。
- PCSK9阻害薬ってどんな薬?
PCSK9阻害薬は、肝臓が悪玉コレステロール(LDL)を血液から回収する力を高めることで、LDLコレステロールを大きく下げる注射薬です。
スタチンやエゼチミブなどの飲み薬で十分な効果が得られない場合や、家族性高コレステロール血症の方、心血管リスクが高い方に使われます。
• エボロクマブ(レパーサ®):2週間または4週間に1回、皮下注射
• インクリシラン(レクビオ®):半年に1回の皮下注射(初回と3か月後、その後は半年ごと) - どれくらいの人が使っているの?
PCSK9阻害薬は、飲み薬で効果が不十分な場合や、心血管リスクが高い方に限定して使われるため、日本国内で数千人~1万人規模と推定されます。
今後、適応拡大や認知度向上により増加が見込まれます。 - どんな製剤や種類があるの?
• エボロクマブ(レパーサ®):皮下注射(1本140mg、2本350mg)
• インクリシラン(レクビオ®):皮下注射(1回300mg) - 薬の値段はどのくらい?
• レパーサ®皮下注140mgシリンジ:約34,000円/本(保険適用あり)
• レクビオ®皮下注300mg:1回あたり約90,000円(保険適用あり)
• 自己負担は保険や高額療養費制度の利用で大きく異なります。 - みんなはどうしてる?
PCSK9阻害薬は、医療機関で定期的に注射を受ける必要があります。
自己注射が可能なタイプもあり、医師や看護師の指導を受けて自宅で使う方もいます。
半年に1回の注射(レクビオ)は通院の手間が少なく、継続しやすいのが特徴です。 - 気をつけたいこと
• 注射部位の痛みや赤みが出ることがあります。
• アレルギー症状や発疹、かゆみなどがまれに起こることがあります。
• 肝機能や腎機能の悪い方、妊娠・授乳中の方は使用できない場合があります。
• 他の薬や治療と併用する場合は必ず医師に相談しましょう。 - 世界中で使われている薬!海外の承認状況は?
PCSK9阻害薬は、世界90か国以上で承認されている新しいコレステロール低下薬です。
アメリカやヨーロッパでも心血管リスクの高い患者さんに広く使われています。 - まとめ
PCSK9阻害薬(エボロクマブ、インクリシランなど)は、日本で数千人~1万人規模が使っている注射薬です。
飲み薬で効果が不十分な場合や、心血管リスクが高い方にとって大きな選択肢となっています。
世界中で使われている薬なので、安心感も大きいですね。
効果や副作用の詳しい話は、必ず医師や薬剤師にご相談ください。
私たち、コレステロールを下げる治療を受ける仲間同士、一緒に安心して治療を続けていきましょう!