シリーズ 1 第2回:「効率だけじゃ満足できない──薬をもらう時間より、大事なこと」 「街の薬局から見える未来――“誰と出会うか”が健康を変える」 #112

病院で診察を受けて、処方せんを持って薬局へ。
名前を呼ばれたら薬を受け取って「お大事に」と言われる──そんな一連の流れ、皆さんにもおなじみですよね。
確かに最近の薬局はとても効率的です。待ち時間も短く、会計もスムーズ。システム化が進んで便利になりました。
でも、ふと感じたことはありませんか?
「早く終わったけど、なんか淡々としているな」と。
体調のことや、薬を飲むときの不安をちょっと話したかったのに、話す時間がなくて終わってしまう。そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
薬をもらうだけなら、その効率の良さは助かります。
けれど、本当に大事なのは“薬を正しく、安心して続けられること”。
そのためには、ちょっとした会話の中で体調の変化や生活のようすを気づいてくれる、そんな薬剤師さんの存在が欠かせません。
最近では、ただ調剤するだけでなく、自宅まで薬を届けたり、地域の高齢者の体調を見守ったりする薬剤師さんも増えてきています。
そうした関わりは時間も手間もかかりますが、その「ひと手間」が患者さんの安心につながっているのです。
薬局がどんどん効率を求めるなかで、あえて“人と向き合う”薬剤師さんが評価され始めています。
次回は、そんな時代の中でこれから生き残る薬局とはどんなところなのか、そして私たち患者側にできることを一緒に考えていきます。