シリーズ2 第1回:「病院のそば?家のそば?──どの薬局を選ぶか迷ったときに考えたいこと」 「敷地内・門前・街なか薬局のちがい」 #121
病院やクリニックの帰り道、「同じような薬局がいくつも並んでいるな」と感じたことはありませんか。実は、薬局には大きく分けて「敷地内薬局」「門前薬局」「街なか薬局」といった種類があります。それぞれに少しずつ役割や特徴が違っていて、日常的に薬をもらうときの選び方にも関わってきます。
まず「敷地内薬局」は、その名のとおり病院の敷地の中にある薬局です。大きな総合病院の建物から外へ出て、ほんの数十秒歩くとすぐにたどり着けるような場所をイメージしてみてください。診察後の移動距離が短く、雨の日や体調がつらいときには特にありがたい存在です。病院の患者さんが集中して利用するため、待ち時間を短くするための工夫がされていることも多いです。
次に「門前薬局」は、病院やクリニックのすぐ目の前、道路を挟んで向かい側などにある薬局です。敷地の中ではありませんが、「この病院の処方箋をよく受けている薬局」というイメージです。その病院でよく使われる薬に慣れている薬剤師さんが多く、特定の病気や治療に関する薬の相談がしやすいことがあります。一方で、特定の病院の処方箋に偏りやすく、他の医療機関の処方箋だと少し勝手が違う場面もあるかもしれません。
一方、「街なか薬局」は、特定の病院の真ん前ではなく、駅前や住宅街、ショッピングセンターの中などにある薬局です。近所のかかりつけ医からの処方箋を持って行ったり、家族で同じ薬局を共有したりと、「日常づかいの薬局」として使いやすいのが特徴です。複数の病院や診療科の処方箋をまとめて扱うことが多く、薬の飲み合わせや残薬の相談などを一か所で済ませやすいという良さもあります。
この3つのタイプは、「どれが一番いいか」を決めるためのラベルではありません。それぞれに便利な点と工夫が必要な点があり、「どんな通い方をしたいか」「どこなら相談しやすいと感じるか」で、向いている薬局が変わってきます。コンビニより多いと言われる薬局の中で、「自分に合いそうなタイプはどれかな」と一度立ち止まって考えてみるだけでも、薬をもらう時間が少し楽になるかもしれません。
次回は、この3つのタイプそれぞれについて、具体的なメリットとデメリットを生活目線でもう少し掘り下げてみたいと思います【敷地内・門前・街なか薬局のちがい】。
