眠れないCPAPからの解放──8年目にしてやっとたどり着いた“適正圧” #401

2017年12月に睡眠時無呼吸症候群と診断されてから、CPAP治療を続けてきました。
ところが、「治療をしているはずなのに、家では全く眠れない」という状態が長く続き、正直、この機械は自分には合わないのではないかと何度も感じてきました。
眠れない理由を探して、ここ5年ほどの間におよそ12人の医師に同じ悩みを相談してきました。


しかし返ってくるのは、「CPAPは導入時に検査しているから、改めて検査はしなくても良いのでは」という答えばかりで、誰も“今の自分の状態”をもう一度きちんと見直してはくれませんでした。
「本当にこれで合っているのだろうか」「でも医師が大丈夫と言うから、我慢するしかないのか」と、自分の感覚と説明との間に、ずっと溝があるような感覚を抱えていました。


そんな中で2025年11月、ある病院の若い女性の先生と出会いました。
これまでと同じように、「CPAPをつけても家でうまく眠れない」という悩みを話したところ、「タイトレーションセンサーという方法があるので、やってみませんか?」と提案してくれたのです。


「検査は導入のときだけ」という“暗黙の前提”を当然視せずに、「今のあなたの状態をきちんと測り直してみましょう」と言ってくれた、その一言に救われる思いがしました。
こうして、12月1日に1泊2日の入院でタイトレーション(適正圧の再評価)検査を受けました。


そこでわかったのは、ここ数年のうちに自分の無呼吸の状態が進行していた一方で、CPAPから送られる空気の圧力は昔のまま据え置かれていた、という現実でした。


つまり、変化していたのは“自分の体の状態”の方なのに、その変化に治療設定が追いついておらず、結果として十分な空気が気道に届かない状態が続いていたのです。
そして12月25日、外来を受診して新しい検査結果に基づき、CPAPの設定圧を調整してもらいました。
その夜、自宅でその新しい設定のまま一晩眠ってみると、ここ数年では考えられないほど自然に、深く眠ることができました。
「CPAPはつらいもの」「眠れなくても仕方ない」と半ば諦めかけていた気持ちが、「ああ、自分はようやく本当に合った治療にたどり着けたのだ」という安堵に変わった瞬間でした。


振り返ってみると、自分の体調の変化に対して、「今の設定は本当に合っているのか?」という視点で丁寧に向き合ってくれた医師は、これまでほとんどいませんでした。
検査は導入時だけ、設定も基本的にはそのまま――そうした“当たり前”に対して疑問を持ち、「一度ちゃんと測り直してみましょう」と提案してくれた、今回の若い女性の先生には心から感謝しています。


患者としての違和感や「どうもおかしい」という感覚を真剣に受け止め、一緒に原因を探ろうとしてくれる存在が、どれほど心強いかをあらためて実感しました。
今回、CPAPの圧を見直したことで、「眠ること」が久しぶりに『休息』として戻ってきました。
同時に、治療機器そのものを諦める前に、「本当に今の設定が自分に合っているのか」を確認する大切さも、身をもって学びました。


もし、かつての自分と同じように「CPAPをしているのに全く眠れない」と悩んでいる人がいるなら、「設定や圧が今の状態に合っていない可能性もある」と一度立ち止まってみてほしい、そんな思いでこの体験を書き留めています。
今回の経験は、長く続いた苦しい時間にようやく一つの区切りをつけてくれました。
そして、「諦めずに訴え続けてよかった」「自分の感覚を信じてよかった」と感じさせてくれた出来事でもあります。
これからは、この“やっと手に入った眠り”を大切にしながら、同じような悩みを抱える人たちに、自分の経験を少しずつ伝えていけたらと思っています。