メトホルミンずっと安心して飲み続けるためのガイド
― 患者目線で「知っておくと安心できること」 ―
メトホルミン(商品名:メトグルコ、グリコランなど)は、2型糖尿病治療の基本薬として世界中で広く使われています。「自分の服用経験や患者同士の視点」を踏まえ、安心につながるポイントをまとめます。
- 期待できる効果
• 血糖値を安定させる 肝臓からの糖の放出を抑えたり、体のインスリンへの反応を良くすることで食後血糖値やHbA1cを改善します。
• 体重増加しにくい 他の糖尿病薬に比べて、体重が増えにくいのが特長です。
• 心血管リスクの軽減 長期的に心臓や血管の病気を防ぐ可能性が示されています。 - よくある副作用とポイント
• 胃腸症状(吐き気・下痢・腹部不快感など) 特に飲み始めや増量時に多いですが、大抵は数日〜数週間で慣れてきます。 食後に服用するのがコツ。
• 重篤な副作用はごくまれ まれに「乳酸アシドーシス」という重い副作用が報告されていますが、腎臓や肝臓が極端に悪い方・脱水時に注意すれば、基本的に心配はいりません。
• 低血糖はほぼ起こらない 他の薬(インスリンやSU薬など)との併用時には注意。 - 安心につながるコツ
• 胃腸症状が強いときは医師に相談を
• 「量を増やすペースをゆっくりにする」など柔軟に調整できます。
• 脱水に気をつけること
• 暑い日や下痢・嘔吐で体から水分が失われた時は、無理に飲まずすぐ医療機関へ。
• 決まったタイミングで飲む
• 食後服用が胃腸トラブルを減らします。 - 飲み合わせ・注意事項
• 腎臓や肝臓の疾患がある場合は必ず申告
• 造影剤(CTなど)使用予定は事前に相談
• アルコール多量摂取は乳酸アシドーシスのリスクあり、控えめに - 日常での安心のひとこと
• 「ちょっとした不快感」でも主治医や薬剤師に気軽に相談を。
• 効果を高めるには、食生活や運動とのバランスが大切です。
• 数値が安定しても、自己中断はNG。必ず医師と相談して進めましょう。
参考
• 専門医解説・臨床ガイドライン