シリーズ8 第3回 「訪問看護が先に入る現実──そこで薬剤師をどう“あとから”足すか」 「在宅と薬剤師──“家に人を入れる”前にできる準備」 #183
在宅医療の現場では、多くの場合「まず訪問看護ステーション」が入ってきます。医師が「ご自宅での様子を見てもらいましょう」と考えたとき、真っ先に思い浮かぶのが看護師さんだからです。結果として、「医師+訪問看護」が先に立ち上がり、薬剤師は少し遅れて呼ばれるか、そもそも名前が上がらないまま、在宅が進んでいくこともあります。
これは、医師が悪いわけでも、看護師が出しゃばっているわけでもなく、「そういう流れができてしまっている」からです。ただ、この流れだけに任せてしまうと、薬の管理や飲み方の相談が後回しになり、気づいたときには薬が増えすぎていたり、飲み忘れ・飲み過ぎが積み重なっていたりすることがあります。
そこで、患者さんやご家族の側から「あとから薬剤師を足す」という発想が大事になってきます。すでに訪問看護が入っていても、「薬のことは、かかりつけの薬剤師さんにも一緒に見てもらいたいのですが」と医師や看護師に伝えることで、チームに薬剤師を加えるきっかけをつくることができます。標準の流れは変えにくくても、「あとから足す一言」で、在宅の安心度は大きく変わっていきます。
