シリーズ4 第1回:「薬代が高い、と感じたときに──まずはどんなことを薬剤師さんに聞いてみていいの?」 「薬の値段・負担感とどう付き合うか」 #141

病院でもらった処方箋を薬局に出して、会計のときに「思ったより高いな…」と感じたことはありませんか。けれど、その場で「なんで高いんですか?」とは、なかなか聞きにくいものです。薬のことは専門的で難しそうだし、忙しそうな薬剤師さんを前にすると、つい黙ってお金を払ってしまいがちです。

本当は、「薬の値段について聞いてはいけない」なんてルールはありません。むしろ、薬剤師さんから見ると「疑問や不安があれば、ぜひ聞いてほしい」と思っていることが多いです。そこで今回は、専門的な話をする前に、「こんな聞き方なら気楽かも」という例をいくつか挙げてみます。

たとえば、こんな投げかけ方があります。
「今回のお薬代、前より高く感じたのですが、何か理由がありますか?」
「薬の種類や量が変わったからでしょうか?」
このくらいの聞き方なら、“クレーム”ではなく、素直な疑問として受け取ってもらえます。

もう少し踏み込んで聞いてみたいときは、
「同じ効き目でも、少し負担が軽くなる選び方ってありますか?」
「これ以上はあまり安くできないものですか?」
といった聞き方もあります。もちろん、すべてが安くできるわけではありませんが、「どこまで工夫の余地があるのか」「どんな部分は変えられないのか」を、一緒に整理してもらうきっかけになります。

「値段の話をするのは失礼なのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、家計にとっては大事な問題です。まずは、「少し気になったので教えてください」というスタンスで、一言だけでも投げかけてみる。そこから、薬局との会話が少しずつ広がっていきます。次回は、もう少し踏み込んで、「薬の値段は何で決まっているのか」を、専門用語をできるだけ使わずに整理してみます。